卒業研究始まりました

2022年度の卒業研究が始まって1ヶ月が経ちました。この間に4年生は、培養細胞の継代、免疫蛍光染色法、顕微鏡観察等、当研究室で基礎的に行われる技術を習得します。先輩がやっているのを見ると簡単そうに見えますが、実際に自分がやってみると気をつけるポイントがたくさんあって、なかなか成功しないこともあるでしょう。しかし、そのポイントがなぜ大事なのか?なぜ気をつける必要があるのか?を一つ一つ考えることで、実験操作の意義を理解し、新しい実験を行う際にもその意識が働くようになります。とても大事な1ヶ月です。きちんとできるようになったら、次は細胞に操作を加えて想定どおりの結果がでるのか?を確認する「トレース実験」に入ります。未知の現象に挑むためには、実験者の手技が確実であることが絶対条件です。面白い結果を得ても、それが実験者のミスの結果だったら意味がないからです。トレース実験で確実に再現できるようになって、初めてこれまで未解明の問題に挑むことができます。